「こちらこそ」はいろんなシーンで大活躍

日本語の「こちらこそ」は、使うときのシチュエーションや「こちらこそ」の後に続く言葉によって、話している相手に謝る言葉になったり、挨拶の言葉になったり。「こちらこそ」を加えることでその場の空気が和らいだりもします。使いまわしができるすごく便利な言葉ですよね。

日常的に仕事でもプライベートでもガンガン使われるこの「こちらこそ」を英語で言う場合、シチュエーションによっていろんな表現の仕方があります。

今回の疑問は、「こちらこそは英語でどう言うの?」

いくつかの英語での表現の仕方をシチュエーション別にご紹介してこの疑問に答えます!

1.飲み会でへべれけになった上司を自宅まで送り届けた翌日の会話

 

drunk

(かなりよくあるシチュエーションですね)

上司   :「いや~、昨晩はありがとうね。家まで送ってもらっちゃって 。」

あなた  :「どんでもないですよ、こちらこそ車代を払っていただいてありがとうございました。」

普通だったらちょっと気まずい雰囲気になってもおかしくないこのシチュエーション。でも、「こちらこそ」がクッションの役割を果たしてくれて、その場の雰囲気を見事に和らげていますね。

この場合の「こちらこそ」は英語で言うとこうなります。

Boss  :「Thank you for taking me home last night.」

You    :「“I” should be the one thanking “you” for paying for the taxi ride.」

この「“I” should be the one thanking “you” for…」の部分が、「~してもらって私の方がお礼を言うべきです」という意味になるんですね。

そして“I”“you”を強調することで、相手に感謝する気持ちを感じ取ってもらえます。

似たようなシチュエーションで、もっとカジュアルに「こちらこそ」と言う言い方もあります。

引き受けた仕事を終わらせた時のクライアントとあなたの会話を例に挙げてみましょう。

クライアント:「ありがとうございます。素晴らしい仕上がりです。」

あなた:「こちらこそ、このような機会を頂けて光栄です。」

Client  :「Thank you for everything. This is great work.」

You    :「No, thank you for the opportunity.」

No, thank you の部分がこちらこそに当てはまるのですが、youの部分を強調するとより気持ちが伝わるでしょう。

2.ツイッターでフォローされたのでフォローし返したらお礼のメッセージが届いた場合

twitter facebook

Aさん  :「フォローありがとう!」

あなた  :「こちらこそ!」

これはもう単純明快ですね。ただこれ、いくつか違う言い方があります。

A       :「Thank you for following!」

You    :「Thank you, too!

これが一番覚えやすいかも。ありがとうの後にtoo」をつければ「こちらこそありがとう」という意味になります。

ところで、この「Thank you, too.」をさらに簡単にしちゃった形があるんです。

A       :「Thank you for following!」

You    :「You, too!」

ね、ものすごく簡単でしょう?

ただ、「Me, too」と言ってしまう人が多いようなので、気をつけたいところ。「私からもありがとうを言いたい」ということで「Me, too」としたい気持ちは分かりますが、「Thank you, too」の短縮形である「You, too」が正しい回答です。

Me, too」としてしまうと、「Thank me, too」の短縮形となり、相手に、「自分にお礼言ってるよ(ぷっ)」と笑われてしまうので気をつけて!

同じくこのような例もあります。

A       :「Thank you for following!」

You    :「Same here!」

「Same」(同じく)と「here」(こちら・私)がくっついて・・・もうお分かりですね?

こんなに簡単な回答なら、突然誰かに「Thank you」と言われたときでも、「うわ、どう答えれば良いんだっけ?!」と焦ることなどなく、すぐに「You, too.」や「Same here.」と出てきますね。

使うチャンスが到来したらさりげなく使えるように、まずは簡単なものからしっかり頭にたたき込んでおくと良いですね。

3.パーティーで初めて会った人と挨拶する場合なら?

handshake

A       :「初めまして(お会いできて嬉しいです)。」

あなた  :「こちらこそ。」

A       :「(It’s) Nice to meet you.」

You    :「The pleasure is all mine.

この「The pleasure is all mine」は直訳すれば、「その喜びは全部私のものです!」ちょっと大人なカッコいい応え方ですね。

これは、発音も含め少し覚えにくいかも・・・という人がいるかもしれないので、別の言い方を挙げてみましょう。

A       :「Nice to meet you.」

You    :「Nice to meet you, too.

相手に言われた文はそのままで、最後に「too」を付け加えているだけのシンプルさです。

そして、「too」をつけるよりも少し上品かな?という表現法はこちら。

A       :「Nice to meet you.」

You    :「Nice to meet you as well.

「as well」は「~も」という意味なので、「私もあなたに会えて嬉しいですよ」ということを伝えているんですね。

さらに、日本語の「こちらこそ」と同様、すごく短くてすむ英語の言い方があります。

A       :「Nice to meet you.」

あなた  :「Likewise.」

この「Likewise」、日本人の皆さんには聞きなれない言葉だと思います。発音はそのまま「ライクワイズ」。覚えておいてかしこまった場やビジネスの場でさらっと使ってみると、「お、できるな」と思われる、ちょっとしたレベルアップ・ワードなんです。

意味は「私も同様」「私も同じく」となるので、「こちらこそ」と言いたい場面でぜひ使ってみてください。

4.ディナーに招待されて

dinner table

夫の同僚C氏からディナーの招待を受け、当日玄関口でC氏に出迎えられた時の会話です。

C氏   :「いらっしゃい!来てくださってありがとう。」

あなた  :「こちらこそご招待いただきありがとうございます。」

この場合の「こちらこそ」は、招待してもらったことに対してのお礼を兼ねているので以下のようになります。

C    :「Welcome! Thank you for coming!」

You :「Thank you for having us.

「Thank YOU」とするか「Thank you for having us」とするか、これも相手とどれだけ親しいか、初対面なのか、そういった要素が関わってきます。でもほとんどの場合はそこまで深く考える必要はないので、素直に直球で「Thank YOU.」で十分気持ちは伝わります。

上記の例文のようにいろいろな「こちらこそ」がありますが、どれもなかなか丁寧な言い方ですよね?プライベートでももちろん使えますが、ビジネスで使っても差し障りのない例です。

(おまけ)「Thank you」に対する究極にカジュアルな返答は???

caricature

ここでちょっとトピずれになりますが、おまけとして「ありがとう」のお礼に対する「どういたしまして」の豆知識を少し。

例えば、学友やネットで知り合った友達、仕事で知り合って仲良くなった人に対してフレンドリーに且つきちんと「どういたしまして」を言いたい場合。

お教えしましょう。英語にはこんな表現法があります。

Sure.」

ええっ?!それだけ?目新しい表現が出てくると思って学ぶ気満々でスクロールダウンした人もいるでしょうね。確かに、「みじかっ(笑)」ですよね。

例を挙げて説明しましょう。

友達   :「サンキュ。」

あなた  :「おう。

まさにこのニュアンス ↑ です。で、英語だとこうなります。

Friend:「Thanks.」

You:「Sure.

そして、究極にカジュアルかつ簡単な「Thank you」に対する答えをもう一つ。

Friend:「Thanks.」

You:「Anytime.

この「Anytime」は一言で「また助けが必要だったらいつでも言ってよ」というニュアンスをうまく言い表しています。

カジュアルに、堅苦しくなく、でも失礼でもない。仲が良いからこそ使えるカジュアルな言葉。親しき仲にも礼儀あり。軽く「サンキュ~」と言われても何か一言「いいってことよ」と応えたいもの。

そんな時には、軽く笑顔プラスこの「Sure」や「Anytime」が効果あり!ですよ。

ただ単に「Thank you」で会話を終わらせてしまうのではなく、もう一言あると、自分も相手も気持ち良いですよね。

「ありがとう」、「こちらこそ」、「ごめんなさい」、「どういたしまして」。これらは、人間関係を楽に、そして良好に保つことができる素晴らしい言葉です。でも簡単だからこそ忘れがち。「Thank you」と言われたらすぐに「Thank you, too!」、「Sorry」と言われたら「Me, too.」と口に出して言えるように普段から習慣づけると良いでしょう。

A.サカナ
海外在住歴はついに36年となり、現在はヨーロッパ在住です。 日本人学校と国際校で教育を受け、多くの日系・外資企業にて金融業、秘書業、翻訳業に従事して幅広く活躍しました。 現在は自由時間を利用して、主に翻訳をはじめ記事執筆業に勤しんでいます。 A.サカナの記事一覧(Gigamen)
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